佐藤健太郎

佐藤 健太郎(さとう けんたろう/SATO Kentaro)

アラビア語史料を主に用いながら前近代のムスリム社会の歴史を研究しています。西地中海の北アフリカ(マグリブ)、イベリア半島(アンダルス)が主な対象地域で、地中海北岸のキリスト教ヨーロッパ世界との交流にも関心を抱いています。

略歴

埼玉県生。1992年東京大学文学部卒。2002年東京大学大学院単位修得退学。2005年博士(文学)。1996年から98年にモロッコ留学。日本学術振興会特別研究員、人間文化研究機構地域研究推進センター研究員、早稲田大学イスラーム地域研究機構研究院准教授を経て、2011年より北海道大学大学院准教授、2021年より同教授。

主な業績

著書

  • 『岩波講座世界歴史8 西アジアとヨーロッパの形成 8〜10世紀』岩波書店、2022年(共著、担当章「アンダルスの形成」pp. 245-264)
  • The Vellum Contract Documents in Morocco in the 16th to 19th Centuries: Part I & II, Tokyo: The Toyo Bunko, 2015, 2020(共編)
  • 『世界歴史大系 スペイン史1 古代~近世』山川出版社、2008年(共著、担当章「第三章 イスラーム期のスペイン」pp.70-135)
  • 『モロッコを知るための65章』明石書店、2007年(共編)

学術論文

  • Isnād of Ibn Khaldūn: Maghribi Tradition of Knowledge in Mamlūk Cairo,” Maribel Fierro & Mayte Penelas ed., The Maghrib in the Mashriq. Knowledge, Travel and Identity, Berlin: De Gruyter, 2021, pp. 399-410.
  • 「17世紀チュニジアのモリスコ」神崎忠昭『断絶と新生:中近世ヨーロッパとイスラームの信仰・思想・統治』慶應義塾大学言語文化研究所、2016年
  • 「イブン・ハルドゥーン自伝1〜8」『イスラーム地域研究ジャーナル』1~8、2009年~2016年(共訳)
  • 「17世紀モリスコの旅行記 〜ハジャリーのイスラーム再確認の旅」長谷部史彦編『地中海世界の旅人:移動と記述の中近世史』慶應義塾大学言語文化研究所、2014年
  • Yannayr and al-‘Anṣara: Seasonal Festivals in the Medieval Muslim West, The Journal of Sophia Asian Studies 30, 2012

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